
根津松本
東京の下町、根津に店を構える「日本一の魚屋」こと「根津松本」は、“納得した魚だけを取り扱う”ことを信条とする鮮魚店。「最高の、そのまた上」を意味する「一の線」の魚を厳選し、高級すし店やミシュラン店向けの魚を、一般のお客様にも届けるというスタイルを貫いています。「良い魚は一番に鮨屋・高級料理店に行くという市場の流れを変えたかった。魚屋は二の次だったんです」と語る店主・松本秀樹さん。その言葉の通り、根津松本には業界の常識に挑む強い意志が息づいています。店内に足を踏み入れると、いわゆる鮮魚店独特のにおいは全くなく、整然と美しく並べられた魚たちが静かに客を迎えます。そこに並ぶのは、松本さんが一切の妥協をせずに選び抜いた、納得のいく魚のみです。
松本さんは、北海道で鮮魚店を営む家庭に生まれ育ち、都内の高級鮮魚店や百貨店の鮮魚部門で店長としての経験を積んだのち、35歳で独立。「根津松本」を開業しました。開業後も一流のすし店や割烹に足繁く通い、味覚と目利きを磨き続けてきました。まもなく迎える創業20年の節目。その歴史の中で、「大力商店」とは18年以上にわたって信頼関係を築いています。
「魚屋は芸術だ」
これは松本さんの父が常に口にしていた言葉。松本さんはその信念を深く受け継ぎます。店内に並ぶ魚を見れば、それが単なる食材ではなく、まるで芸術品のように扱われていることが一目で分かります。ディスプレイに一切の無駄はなく、手を抜かない姿勢が、商品一つ一つにしっかりと表れています。極上の素材を見極め、最適な「手当て(下処理)」を施すことで、食卓に上がった時に最も美しく、最もおいしい状態で提供できるよう整えられています。魚屋としてのプライドと責任感が感じられる瞬間です。
オーラを感じる魚を選ぶ
松本さんは開業当初から毎日のように築地市場(現・豊洲市場)に通い、仕入れを続けています。当社とのお付き合いは開業して1年後から。市場では、魚を一尾ずつ手に取り、丁寧に確かめる姿が印象的です。仕入れの際に意識しているのは、「オーラを感じる魚」。「いい魚はあっても、特別な魚は少ない。その中で内側から力を放つような魚だけを選ぶ」と松本さんは言います。「大力商店には、そういう魚がある」と、確かな目利きでその日いちばんの魚を見極めています。
「日本一の魚屋」
開業当初から一貫しているのは、「すべての魚を自分の手を通してから売る」という姿勢。納得したものしか仕入れず、納得したものだけを販売する。そこに妥協は一切ありません。
干物(ひもの)一つをとっても、ふんわりとほどける口あたり、皮目はパリッと香ばしく、絶妙な塩加減。生魚とは異なる、素材の旨みが凝縮された上品な味わいが広がります。
刺身の盛り合わせもまた、目にも美しく、まるで宝石の詰まった玉手箱のよう。蓋を開けた瞬間、艶やかなネタがきらめきます。
店主松本 秀樹
店主からのコメント
大力さんと出会い、お魚の世界がワンランク上がりました。
たくさんの人に出会い、いつもいい刺激を頂いています。
みんなに優しくしていただいております。

- 店舗名
- 根津松本
- 所在地
- 〒113-0031 東京都文京区根津1-26-5-105
- TEL
- 03-5913-7353
- 営業時間
- 火・水・木・金・土
11:00 - 19:00
- 定休日
- 月・日
- アクセス
- 都バス 上58 根津神社入り口 1分
東京メトロ根津駅1番出口より約6分(不忍通りを左へ)
根津駅から460m